



スタッフブログ“話す・食べる・笑う”の土台を育む。口育士と支える子どものお口の成長
2025.06.19

こんにちは、おざわ歯科です。
「食べるのが遅い」「発音がはっきりしない」「口がいつも開いている気がする」こうした些細な変化が、お子様の「口腔機能発達不全症」の症状の一つであることがあります。
今回は、お子様の口腔機能を健やかに育てるための「口育(こういく)」という考え方と、それを支える専門職「口育士」の役割についてご紹介します。
「口育」とは? 乳幼児期から始めるお口の機能づくり
「口育(こういく)」とは、子どもたちの「食べる」「話す」「呼吸する」「飲み込む」といった基本的な口腔機能を正しく育てるための取り組みです。
これは、一般社団法人口育協会が提唱する予防的な健康支援の考え方で、生活習慣や成長段階に合わせて、日常生活の中でお口の機能を自然に発達させていくことを目指しています。
近年では、柔らかい食事、姿勢の乱れ、口呼吸などが原因で、舌や唇、顎の筋肉がうまく使えず、「口腔機能発達不全症」と診断される子どもが増加しています。その結果 、咀嚼がうまくできない、発音が不明瞭になる、歯並びが乱れるなどの問題が起こる可能性があります。
「医療行為」ではなく、「成長支援」
口育士は、医療行為を行うのではなく、子どもの発達を生活の中で支える専門職です。食事の姿勢や遊び方、舌や唇の動かし方、鼻呼吸を促す方法など、保護者の方と連携しながら、無理なく取り入れられる生活支援を行います。
たとえば、以下のような支援が含まれます。
・咀嚼や嚥下の発達を促すアドバイス
・舌・唇・顎のバランスを整えるトレーニング
・鼻呼吸を促す環境の見直し
・食事中の姿勢や生活習慣の指導
これらの支援は、年齢や成長段階に応じて個別に行われ、保護者が継続しやすいようサポート体制も整えています。
見過ごされやすいお口の問題を“育てて防ぐ”
「様子を見ていたらよくなるかも」と思われがちなお口の問題ですが、実は早期の介入で予防・改善ができるケースも少なくありません。
お口の機能は、見た目ではわかりにくいからこそ、専門的な視点で支えることが大切です。
まとめ
「口育」は、子どもの将来を見据えた、新しい予防ケアの考え方です。お子様の「話す・食べる・呼吸する・飲み込む」といった基本的な機能を育み、生活の質を向上させるために、生活習慣への支援を通じてその発達を後押しします。
当院は、山梨県で唯一の「口育協会認定歯科医院」として、口育士とともにご家族の安心を支えています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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